2395 1セント硬貨

日常生活

 

僕の買い物のあとに、おじゃこの買い物について行く。目的地に花屋でおじゃこが品定めをしている時、僕は、店先でぶらぶらしていたら、つま先から“金目の音”が聞こえてきた。

「あ、お金?」

と思ってよく見るが、見当たらない。更によく見てみると、黒い金属のおはじきのようなものが落ちていた。拾ってみると、アメリカの1セント硬貨だった。

遠く、アメリカで生まれ、太平洋を渡って遙か彼方の島国までやってきた1セント硬貨。彼が旅してきた道のりは、どんなだっただろう?と思いを馳せていた。

しかし、おじゃこにとっては、汚い落とし物にしか見えなかったらしく、かなり嫌がられた。おそらく、おじゃこ同様、これがただのゴミにしか見えなかったから、これまで拾われることもなく、路上に落ちたままだったのかもしれない。

こうして僕に拾われるのが運命だとしたら、次に起こる運命ことはなんだろう?

Posted by ろん